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スパンクリート床
> 合成床:製品解説
スパンクリートパネルと場所打または、後打ちコンクリートが一体となって、仕上げ荷重や積載荷重のほか、水平荷重も負担する工法です。
スパンクリートとコンクリートの厚さの組合せは、設計条件により、その都度計算して求めます。
スパンクリート製品の厚さは、70mmから300mmまでの11種類、幅は1000mmと1200mmがあります。また、必要に応じて、スパンクリートには断熱材・吸音材を打込むことができます。
トップコンクリート打設時に、サポートを必要としないノンサポート工法と中央にサポートを使用する中央サポートを使用する工法があります。中央サポート工法は、ノンサポート工法に比べて同厚でも、より大きなスパンや穴あけへの対応が可能となる場合があります。
スパンクリート合成床工法は、完成後にパネルが両端支持の状態になるようにご計画下さい。
スパンクリート合成床工法では、かかり寸法とのみこみ寸法を使い分けています。前者は仮設上の支持寸法、後者はスラブ完成後のパネルの躯体へののみ込み長さです。それぞれ30mm以上必要です。
工場での穴あけや切欠き加工も可能ですが、設計条件により限界値が異なりますので、あらかじめご相談下さい。
<スパンクリート合成床の特長>
小梁の無い広い空間を在来コンクリート床と同程度の厚さで実現できます。
スパンクリート合成床工法は、スパンクリートと後打ちコンクリートが一体となった複合床工法です。スパンクリートがプレストレスの導入により薄くて長大スパンに耐えられるため、在来コンクリート床と同程度の厚さでも、少梁のない大型床スラブを構築することができます。
同厚の在来コンクリート床と比べて、床の固定荷重を20~25%低減できます。
スパンクリートは、単体では30~40%の空洞部(コア穴)を持つ、空洞プレストレストコンクリートパネルです。このため、場所打ちコンクリートと一体化しても、在来コンクリートの同厚スラブに比べて20~25%程度、固定荷重を減らすことができます。固定荷重の低減は、柱や梁など構造躯体のコストダウンに大きく貢献します。
作業床としての性能に優れ、施工の効率化が図れます。
表面がフラットなスパンクリートを、型枠替わりに使用することにより、設備工事や、鉄筋工事、コンクリート打設工事が容易となります。また、床型枠やサポート等の仮設資材が少なく段取りに換えが楽になる上、コンクリート量や鉄筋量が少なくて済むなど、工事期間の短縮やコストダウンが図れます。耐力のあるフラットな床は、作業安全の向上にも貢献します。
同厚の在来コンクリート床とほぼ同等の重量床衝撃音性能が得られます。
スパンクリート合成床工法は、在来コンクリートの同厚スラブに比べて20~25%も重量が低減するにもかかわらず、重量床衝撃音レベルではほぼ同等の性能を発揮します。
長大スパンにもかかわらず、長期たわみは極めて少ない値となります。
スパンクリート合成床の長期たわみ量の実験結果は、弾性たわみ量の約3.6倍です。在来工法の鉄筋コンクリート床が12~18倍になることと比較すれば、極めて少ない値と言えます。
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